コインランドリーが出てくるミュージックビデオ190本以上を紹介中。今回は195本目です。コインランドリーは街の灯台か。
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AKAMONE「本音を言えば」
「本音を言えば」の歌詞には、繰り返しがもたらす停滞や自己喪失が描かれています。期待感こそがときめきの頂点、それは入口であり、あとは繰り返し。反復をどう捉えるか、時間の価値は当人の扱い方で代わる相対性理論です。時間の長さは誰にとっても同じではなく、主体によりその充実感も変わる。
「あなたは紛れもない僕の灯り」と例える灯りについて、役割期待のみであかりに例えているなら、相手の笑顔も思いやりも、自分にとって都合の良い装置でしか無いということ。
コインランドリーが24時間365日、明るく清潔快適なのは、誰に見られることがなくても定期清掃や機器メンテナンスが行われているからであり、蛍光灯がチカチカしている時に、いち早くコールセンターに教えてくれた自分以外の利用者が居たから、という想像力。それが、自分もコインランドリーを散らかさずに使う気持ちを促し、感情の残光として灯りに参客しうるのです。
繰り返す日々の中で、他者の役割だけを受け取る関係は、変化を見逃し、欠けたものばかりを数えるようになる。居心地の良い灯りは、ただの電力ではともらない。思いやりや気づきによってアレンジされ、はじめて人に向けて灯りは光る。
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